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さらしものな日記

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2012-09-02 [J] 色々あったけど、私はあまり元気じゃないです…

_ ホント、色々ありましたねぇ、と遠い目をしてしまいますね。

それでもたまには書きましょう。ようやくそういう気持ちになったのです。

_ 2年以上ぶり、久々の日記は、やっぱりロンドンオリンピック! …は終わったし、本日記定番のロンドンパラリンピック! …も開催中で色々書きたいのですが、今回は違うネタで。

震災や原発、政治のことなど書きたいことはたくさんありますが、今回は若干報道が静まりつつある「いじめ」について少々。

_ まず「いじめ」って、言葉が柔らかいですよね。主にひらがなですし。「苛め」とか書いてもまだぬるい。今話題になっているのはこんな柔らかなイメージのものじゃないですよね?

一応、文部科学省も「いじめ」という言葉と意味を定義していますが(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302904.htm)、言葉・文字から来るイメージというのは恐ろしく、どれほど陰湿な行為が行なわれていても、「いじめ」とひらがな3文字で書いてしまうと、ただ子ども達がじゃれあっているだけで大した事ないような印象を与えかねない、そう思うのは私だけでしょうか?

殴られたら「暴行」、脅されたら「脅迫」、金品を取られたら「窃盗」、嫌がらせをされたら「迷惑行為」または「ハラスメント」、代わりに何かすることを共用されたら「犯罪教唆」… 全体を指して「攻撃行為」でしょ?

こうやって、的確な言葉に変換してみると、大人の世界ならこれらの行為はすべて「犯罪行為」だとわかります。そして、漢字などのイメージをもって見ると、子どもだからといって許される話ではないことにも気づくのではないでしょうか?

(ただ、以下の文章も都合上「いじめ」と書きます。「攻撃行為」なんて書いてもまだ誰もしっくり来ないでしょうから)

_ 次に、「いじめ撲滅」などというスローガンをあちこちで見かけます。理想としてはもちろん正しく、私も大いに賛成しますが、「スローガンを掲げたらおしまい」とする飽きっぽさがありはしないでしょうか? もしくは、「私はいじめなんかしない」とか信じてたりはしないでしょうか? いわゆる「いじめ」は、それをしたくないと思っていても、思わぬ形で行なってしまっていることも少なくありません。そう、きっと私も誰かをいじめてる、またはいじめたことがあるのでしょう。ただ、残念ながら「いじめ」は申告制だと思います。文部科学省も新たな定義を出し、それには「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とありますが、それでもなおそれは結局「そう感じている」という本人からの「申告制」だと思います。

何が言いたいのかというと、「感じている」のはいじめられている状態なのでしょうけど、「周りの人、ともするといじめる側にすら、相手がどう思っているかわからない」ということです。

すごく冷たい、かわいそうな話ですが、親兄弟にでさえ、残念な程の上手な演技力により、黙っていればわからないものです。そして、もっと冷たく、辛い話ですが、人は「申告しなければ何もしてくれない」、または「申告しても何もしてくれない、さらに「申告もしないのに気づいてくれる場合があっても、何もしてくれない」可能性が高いということです。

自分で書いてても辛くなってきましたが、世の中口だけ、言うだけの人が多いのは、それこそ私が言うまでもないでしょう。周りを見回してもみんな自分のことばかり。このページだってそういうそしりを受けても反論はできません。

(よく「昔の日本人は…」とか言ってる人がいますが、昔も今もそう大して変わらないと思うのですが)

_ で、やっと言いたいことが言えます。

いわゆるいじめと呼ばれる「精神的・肉体的攻撃」を受けている人達にどうしても言いたいのは、「それでも決して、決してあきらめてはいけない」ということです。

いつも思い出してください。今、日本には1億2000万人以上の人がいます。

赤ん坊も混ぜての人数なので実際はもっと少ないですが、それでも、日本語のわかる、日本の常識を知っている、日本に頑張って住み続けている人が、こんなにたくさんいるんです。

少し上で、「何もしてくれない可能性が高い」と書きましたが、ぜひ言葉を逆に取ってください。「何かしてくれる可能性も、低いけどある」と。

いつ、誰が、どんな形であなたのことを助けられるかは、私にもわかりませんが、あなたの言葉を受け止められる人が、この国には1億人もいるんです。誰かが助けてくれそうな気がしませんか?

「そんな簡単に言うけど」いえいえ、簡単なことです。目の前にいる人にまず「いじめられている」と言うだけでいいのです。聞く耳持たなければ次の人。加害者側にチクりそうならまた次の人。何度も言いますが、あなたが相談できる相手は1億人もいるのです。

「打ち明ける勇気がない」犯罪に巻き込まれる勇気(とは言いたくないですが)があるのに、犯罪を正す勇気は持てませんか? きっと同じ程度の手間であり、精神面に限ればむしろ楽になるでしょう。犯罪はするのもされるのも面白くない上に悪いことだと思うあなたの感覚は間違っていませんし、多くの人があなたと同じ感覚を持っています。

「親や家族に迷惑がかかる」優しいですね。その優しさが親や家族にもあると思いませんか? あなたが健やかな日々を過ごせていない事実にこそ、親御さんには「いらぬ心配」という迷惑がかかっていますよ。それに、力になってくれるのは家族だけとも限りませんよ? あなた程優しい人はいないかもしれませんが、それでも意外とこの世の中、あなた以外にも優しい人はいるんです。

「報復が怖い」これは確かにその通りです。でも、何もしなくてもいじめられてしまうのでしょう? あなたのその我慢強さは敬服しますが、どれだけ自分が我慢強かったか、一度相手に教えてあげてみてはどうでしょう? ましてや自分の命と何かを天秤にかける度胸があるのなら、あなたの我慢「強さ」を示してみて、どっちが怖がるか一度試してみてはいかが?

「卒業すればいじめも終わるだろうし」本当ですか? 本当にそう思いますか?

「どうせ解決しない」何度だって言います。この国には1億人以上もいるんです。本当に一人も相手にしてくれないと思いますか? それを言い切るなら、本当に1億人に聞いて回るしかないでしょう。では是非それを証明してみてください。残念ながら、必ず途中で誰かがあなたの話を聞き、あなたの力になり、あなたを助けてくれることで、あなたの証明は必ず失敗することでしょう。喜ばしいことじゃないですか。

_ こんなことばかり書いて、無責任なヤツだと思われるでしょう。また、私の書いたことによって、誰かがさらに傷つくことがあるかもしれません。

結局「いじめ」はなくなりません。人に心がある限り、なくそうなんて無理な話です。

でも、今度ばかりは言わずにはいられなかったんです。

_ また、私の書いたことで何かが変わっても、あなたは一生相手を恨み続けるかもしれません。

恨んでいてもいいですが、きっと相手は覚えていません。あなたにも忘れてすっきりしろというつもりもありませんが、そんなやつらのためにこの先ずっと心の傷を引きずり続けるのも辛いじゃないですか。

それなら、「相談するだけで少し気分が和らいだ」「相手に自分がどれだけ苦痛を負ったかを示すことができた」「周りの人達のうち頼れる人がわかった」等、どういう形になるかわかりませんが、これからの大事な自分の人生のために、ビルの屋上なんかじゃなく、地面の上で、一歩だけでも踏み出してみませんか? きっと1億人分の何人も何人もが、あなたと共に生きていくことを選んでくれると信じています。そして、それは私かもしれません。

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