_ 「機動戦士ガンダムダブルオー」について、ついに口先介入させていただきましょうか。
_ 今日の話は、非常に残念。
「ミステイクを一つだけ指摘せよ」と指示されれば、間違いなく、迷うことなく、ただひたすらに「アニュー＝リターナーのソレスタルビーイング加入が『あまりにも遅過ぎた』」に尽きます。
せっかく「４年」というブランクがあったんだからさぁ。セカンドシーズンの最初から彼女がいれば、もっと彼と一緒のシーンを丁寧にたくさん作れたはずで、段階をきちんと踏んでると、こんな変な違和感を感じることはなかったはずなんですよ。そりゃあスメラギさんも驚くわ。あちこちの男女ににツッコミまくってたミレイナお嬢ちゃんですら気づいてないんだから、戦術予報がはずれても無理ないんですけどね。
そりゃね、ダブルオーガンダムを奪うための刺客だったとしたら、最初からというわけにはいかなかったのかもしれませんけど、それでも３話には存在できたのでは？ 元々ファーストシーズンのトランザムの時点でオリジナル太陽炉の隠された優位性を知ったわけでしょ？ それに、ファーストシーズン最終回のＣパートで、ネーナがダブルオーの存在を知ったはずなので、その時点（つまりセカンドシーズン開始時）でスパイを放り込むことも充分考えられませんか？ もしソレスタルビーイング全体を壊滅させるのが目的だったとしても、それなりに戦力ダウンだった「４ヶ月」の間に何もしてないのは不自然では？ イノベーターさんからトレミーの位置がわかるんでしょ？ 壊滅可能な「４年」もの間ソレスタルビーイングをほったらかしにしてた理由もわかりませんし。大体、「４年」も空白を番組内で作っておきながら、１０話まで費やしての初登場で、さらに今日の１９話までに「４ヶ月」もの空白の時間を利用しようというのは、ちょっと虫が良過ぎない？ 出てない時間のほうが長いよ？ 一晩添い寝したらそれで説明終わりですか？ フォウとカミーユだってこんな刹那的な扱いじゃないですよ。あ、この場合の刹那は人名じゃなくて本来の意味ね。
もしかして、途中で思いついたんでしょうか？ そう思わせる程もったいないんですよ、実際。
_ うーん、最終回まで黙ってるつもりだったんですけどねぇ…
一つ前のガンダムでは考えられない程忍耐強く我慢してたのは、「途中で余計な評価をしたくない」と久しぶりに思えた話だったからです。ファーストシーズンの第１話から、実はもうメロメロ。エクシアの美しい一挙手一投足に心奪われたさそり座の男だったのですが、とにかく、「これは、話が完全に終了するまで評価をしてはいけない」と直感的に思いまして、ひたすら話題に触れずにいたのです。
なので、言いたいことはたくさんありますが、最終的な評価は最終回が終わってから、じゃなくて、セカンドシーズンＢｌｕ−ｒａｙ Ｖｏｌ．７を買ってからにしたいと思います。
実はファーストシーズンもＤＶＤには手を出さず、ＢＤが出るのをじっと我慢してたりしましたし、セカンドシーズンは第２３話以降はテレビを観ません。前述のＢＤ Ｖｏｌ．７までおあずけとします。宣言しちゃった、どうしよう。
_ でもでも、セカンドシーズンでもう一つだけ、非常に残念なことがあるので、この際だからこれだけは言わせてもらおう。
ちょっと懐かしいメロディラインにも、ギンギンに響くエレキギターにも、サビでの迫力のドラムにも、もちろん流麗で壮大なハイヴィジョン映像にも、極めて圧倒的に劣るあのヴォーカル、何とかなりませんか？ 歌詞はよく聞き取れないので評価できませんが、それすらも元をただせばあのダメヴォーカルのせいですし、裏声どころか表声ですらスカッと抜ける萎えた歌声は、何度聞いても涙が出るほど悲惨です。せっかくハイヴィジョンに負けないテーマソングをセカンドシーズン前半まで頑張って揃えてきたのに（もちろんＰｒｏｔｏｔｙｐｅも良かった）、そう、「ゴロゴロしーたーいー」が続くんじゃないかと焦った次の週でも、身体が震える程バツグンの絵と音と声で「これぞハイヴィジョン版ガンダム！」と叫びたくなるＥＤまで用意できたのに、何故、なぜあんなパワフルさのかけらもないスカー…としたねーちゃんの歌声なのか…
レコード会社に押し切られたのですか？ それとも本気で良かったとでも？ まさか、顔でヴォーカル選んだんじゃないでしょうね？
とにかく、それなりの予算が使えるであろう天下のガンダムシリーズなんだから、今からでも遅くないので、ヴォーカル差し替えをお願い致します。古い人間なので、個人的には鮎川麻称さんか森口博子さん、さもなくば赤ハロことマネキン大佐なんかどうでしょう？
_ はぁ、すっきりした。これでまたＢＤ Ｖｏｌ．７まで我慢出来ますよ。