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さらしものな日記

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2005-04-04 [J] たまにはアニメな話

_ 今回は久々にアニメに関係した日記など。

ついに!(というほど大げさではないのですが)「シカゴスーパーポリス13」の映像をこの目で、そう、この目で観る事ができたのです! わーぱちぱち!

よーするに、オークションで買った「ケイトの記憶奪回作戦」初版ビデオを(ちょっと前に届いていたのですが、色々あって観られなかったのですが)本日観たのです!

…ふーむなるほど、軽い同人誌のノリですな。著作権無視で二次創作モノを書いてる身としてはえらそーなことは言えないのですが。

いやいや、なかなかよろしいんじゃないでしょうか? 確かに「おもしろそう」ですよ、ジミー君。でも、ロディとクレアが、ねぇ… けなげなカチュアってのも、ねぇ…

_ で、「シカゴ〜」はビデオ本編のおまけに、エンディングの後にくっついていたわけで、そうとは知らない私は、必然的に最初から観てしまうわけで。

ちなみに、念のためお断りしておきますが、レーザーディスク再販版を持っておりますので、内容自体はとっくの昔に全て知っております。

しかも、スタッフの皆様方にケンカを売るごとく、「そーじゃないだろっ!!」と言って書いたのが「真夏のロディ」だったりするわけで… それはまた別の話。

ま、どのみちしばらくぶりですね。改めて観ると、やっぱり思うところがあり、自分も昔から成長しとらんなぁということを再認識するに至ったわけですが、今回はもう少し違う気分にもなりました。

真面目に作ってるからケンカを売りたくなるわけで、お話自体はきちんと出来てると思います。えらそーな物言いですが、確かにきちんと出来てると思います。だからこそケンカ越しに… と、それはとりあえず横に置いておくとして。

どういうことかというと、「確かにバイファムのその後に対するきちんとした答えの一つ」ではあるなぁ、と思うんです。

もひとつ飛躍させると、「確かに『僕らが支持した番組』に名を連ねるに値する物語として成立し得る」と思うわけです。

で、何が言いたいのかというと、ちょっと方向が異なり、「今時のアニメーションでもこれだけの物語をきちんと語っているのだろうか?」と思ってしまうんです。

_ 最近はあまりたくさんのアニメを放映してません(ええ、田舎ですとも)。

しかも、私達がターゲットとなるような難しい大人向けのアニメも多く、小学生〜中学生あたりが

観てないから知らないだけで、きっとあるんだろうな、とは思うのですが、例えば昨年の私なら、恐らくどのアニメよりも小・中学生には「新選組!」を推薦していたでしょう。

切り合いが残酷? バイファムもある意味戦争アニメですが。それに、大河ドラマとしてはまれに見る殺陣の少なさだったような…

戦闘物を見せると野蛮になる? バイファムは一貫して戦争の悲劇を訴え続けていますが。それに野蛮というなら毎日やってる「〜殺人事件」の方を何とかしてください。

(ついでだけど)歴史を曲解してる? 歴史物ではなく群像劇として最高と推しているのですが。まあ確かに大河ドラマとしては少々歴史を曲解してたかもしれませんけどね。

そんなことよりも、「バイファム」や「新選組!」と同じくらい物語としての面白さを感じられるアニメーション番組が、今どれだけ成り立っているのでしょうか?

お子様だって侮ってはいけません。大人以上に物語の重要性を感じているはずです。偉大なるマンネリズムにも敬意を表し、深く埋もれているように見えるテーマもしっかりと汲み取って番組を観ている人は決して少なくは無いでしょう。

「偉大ではない」マンネリズムや、テーマのない、もしくは破綻した物語には、きっとそっぽを向いているに違いありません。

映像や音楽だけでは物語は成り立ちません。ミュージッククリップならまだしも、登場人物を動かすということは、その人物に対して必ず生き様があるということで、それを物語として見せるのが番組の使命だとは思いませんか?

結局言いたいのは、数少ない「今まだ観てるアニメ」のうち、ガンダムの名を冠したアニメは子供向けたり得ないと思います。あの番組からは登場人物の誰からも何のテーマも感じられません。誰を通じて何を訴えたいのかさっぱりわからないのです。

テーマは何? 戦争を止めなければいけないこと? どうやったら止められるのかと皆苦悩してますが、それは現実とまったく同じです。物語上の明確な答えがあるならまだしも、前作の最終回では何も答えられていません。答えの無い物語を改めてアニメ化することに何の意味があるのでしょうか? ちなみに、バイファムはそこがテーマではありません。だからジェダさん達が勝手にやってます。というわけで、まだ新聞を読む方が子どものため、というより感動するでしょう。

正義の万能人間が世界を正す? 人間なんてみんな同じですよ。バイファムではほんの少し生まれの違う子がいただけで、仲間全員の問題としてとらえる程、現実的で優しい子達の集まりです。みんなが万能人間の集まりで人と人とのつながりを感じさせない(万能人間だから人と繋がる必要が無い)作品に、「ドラマ」は生まれるのでしょうか? それが面白い番組なのでしょうか? それこそミュージッククリップならぬモビルスーツ戦闘クリップに成り下がるのでは? 随分豪勢なクリップ番組ですね。

(てなわけでついでに)戦闘シーンが格好よければいい? 主観で言うなら変なパースのついた絵ばかりで見難いんですけど。バイファムvsガッシュの方が余程丁寧に描かれてると思いますが。しかもその後カチュアが「ドラマ」を背負いながらロディを助けるわけで… 戦争をファッションにするのもたいがいにしていただきたい。それに演出は脚本がしっかりしていればこそだと思いませんか?

(さらにしつこくけなすと)前作の最終回で感動できましたか? 面白いほどつまらなかったのですが、お子様はあれを観て何か解決したと思うのでしょうか? 何一つ解決していないと感じられるのは、所詮「物語がない」からです。ないのに何も解決のしようがないわけで、それでも何かしらの「テーマ」が解決したと言い張るのでしょうか? 続編があるならそちらで解決するのが筋なんでしょうけど、先程から述べている通り、今回はより一層何を「テーマ」にしているのかわからないのですが。確固としたテーマがないのなら素直にギャグマンガとかにして無難な現代劇にでもするべきで、「戦争」なんて残酷な状況を気安く扱わないで頂きたい。「新選組!」は史実だから仕方ない部分もあるけど、「剣」で結ばれる仲間が「剣」を捨てる時代に弄ばれる悲哀をきちんと描き切ってます。最終回はみんな離れ離れだからこそ人と人との繋がりを感じさせる「物語」になっていました。

本当に、何故観ているのか毎週毎週よくわからなくなるアニメです(要はロボット物が他にないからなのですが… そこが悔しい)。

もし、他にもそんなアニメばかりだったら、今のお子様達はかわいそうだなぁと思わずにはいられません。

それとも、大人が物語を作る能力も、お子様達が物語を感じる能力も無くなってきたということなのでしょうか? お手軽な世の中ということなんでしょうかねぇ…

(今まだ見てるアニメのうちのもう一つ「ふたつのスピカ」の方が物語としては余程しっかりしているので、深夜番組になっている理由がわかりません。小・中学生に観てもらいたいのはこちらの方なのですが)

_ 今観てるアニメは2本だけなので、「そんなアニメばっかじゃねーよ!」と反論される方大歓迎。いろんな「物語」が存在していて、それでもって反論してくださる方が私も安心します、はい。

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