銀河漂流バイファム
私家版追加シナリオ集
第21.6話
<アバンタイトル>
ロディ 「これも障害物の一つなんだってさ」
バーツ 「冗談じゃねえよ! ホントは壊れてんじゃねーのか!?」
バーツ 「こ、この、風、は…!?」
ロディ 「息が、い、き、が…!」
ロディ・バーツ「何だってぇっ!?」
ロディ 「ま、俺達とはわけが… げっ!」
バーツ 「何だよビビったのか? げげっ!!」
<オープニング>
「はろーばいふぁむ」、やっぱりいいですよね?
ほんと、なんでカラオケに入ってないんでしょうね?
入ってたって英語ばっかりだから、ねぇ…
(もしかして、もう入ってます?)
<Aパート>
[ナレーション]
スコット「一体どうしちゃったんだ、みんな! 敵勢力圏内だって
いうのに、カップケーキ一つで大騒ぎして! えっ?
僕が原因じゃないかって? 違うよぉ! 僕はただあの
箱の中身が気になったから開けてみただけで… ケンツ
達も、もう少し置場を考えて欲しいなぁ。それにしても、
この状況下で一体どんな競技をするつもりなんだろう?
そりゃ確かに息抜きも必要だと思うけど、もうちょっと
違うやり方だってあるんじゃないのかなぁ? あ〜あ、
僕ももう一つカップケーキを食べたかったなぁ…」
カップケーキ争奪!?
白熱のサバイバルレース!
[ブリッジ]
バーツ 「何一人でグチグチ言ってんだよ、スコット?」
ロディ 「それで結局、カップケーキに行き着くんだな?」
スコット「え? あ、聞こえた? おかしいなぁ、ナレーションは
みんなには聞こえないはずなんだけど… 前回にしても
クレアの割込みが入ったし… うーむ」
バーツ 「はぁ、勝手にやってなさいっての」
ロディ 「それより、カチュア、もうそろそろ競技内容決まった?」
カチュア「データは全部入力したんですけど、まだボギーが悩んで
いるみたいで…」
ケンツ 「くっそー! あのカップケーキ作ったの俺達なのに!」
シャロン「まーだ言ってんのかぁオマエ?」
ケンツ 「だってよぉ、ほんとなら俺とお前とフレッドで一個ずつ
わけるはずだったんだぜ? それがいつの間にか…」
フレッド「済んだことはしょうがないよ。それより今は最後の一つ
を取り返さなきゃ!」
ケンツ 「ああ、わかった。よーし、負けねーぞ!」
フレッド「僕だってケンツには負けない! もちろん兄さんにも!」
ロディ 「フレッド…?」
ボギー 「皆さんお待たせいたしました。競技内容は障害物競争に
決定しました」
バーツ 「何だぁ!?」
マキ 「しょ、障害物競争!?」
ロディ 「このジェイナスでそんなことが出来るのか?」
ボギー 「十分可能です。以前本競技を実施した記録が存在します。
その他、クイズ形式・あみだくじ等も検討しましたが、
ハンディの設定等を考慮した結果、本競技が最も適して
いると判断しました」
マキ 「兵隊さんも結構くだらないことやってたんだね?」
ケンツ 「だけどさぁ、障害物ってどうすんだよ? 並べるのか?」
ボギー 「全て私が用意します」
クレア 「ふぅん、そうなんだ」
スコット「トゲのある言い方だなぁ?」
クレア 「何か言った!?」
スコット「い、いや、何も…」
クレア 「そう、ならいいんだけど!」
[ナレーション]
スコット「まったく… どうしてクレアはあんなに怒っているんだ?
とにかく、競技内容をボギーに説明してもらうとしよう。
ボギー、よろしく」
ボギー 「了解。選手には各スタート位置からブリッジへの障害物
競争を行なって頂きます。設定されたチェックポイント
3個所を通り、通路上の様々な障害物を乗り越え、一番
早くブリッジ入口のセンサーを通過した選手を、優勝と
決定いたします。1000分の1秒まで計測し…」
スコット「もうそのへんでいいよ、ボギー」
ボギー 「入力して頂いた各選手のデータを元にハンディを計算し、
スタート位置・障害物等の設定をこの私が…」
スコット「あの… ボギー?」
ボギー 「過去3回に及ぶ大会の歴代優勝者とその記録は…」
スコット「こ、こら、ボギー! もういいってば!!」
ボギー 「…以上です」
スコット「まったく、自己顕示欲の強いコンピューターだなぁ」
[第一エンジンルーム]
バーツ 「あっちぃ! まったく、何だってんだ? この暑さは!?」
ロディ 「ひどいなぁ、俺達だけこんなところからスタートか?」
バーツ 「ほんとにひでぇ話だな」
ロディ 「それにしても、俺とバーツだけ、随分離れたところから
スタートするんだな?」
バーツ 「しょうがねえよ。これくらいのハンディならいいんじゃ
ねーの?」
ロディ 「これからの障害物にもよるけどな」
バーツ 「お、そろそろ時間だぜ?」
[図書室]
マキ 「あれ? フレッドってアタイと一緒?」
フレッド「みたいだね。ちょっとハンディ足りないような気もする
んだけどね、僕には」
マキ 「へぇ、アタイの方が体力あるって思ってんだ?」
フレッド「だってそうでしょ? マキの方が年も上だし…」
マキ 「そんなことないよ。どうせそのうち、バーツやロディも
追いついてくるだろうしね?」
フレッド「兄さん… 今日は負けないからね!」
マキ 「気合いはわかるけどさぁ、声に出さなくても… 聞いて
ないか」
[第三格納庫]
ケンツ 「チェッ! お前よりは体力あると思ったんだけどなぁ?」
シャロン「バーカ。オマエの方こそ、その短足でよくオレと肩並べ
られんな? ンクククッ!」
ケンツ 「何をっ!」
シャロン「なーだよっ!?」
クレア 「およしなさい、二人とも!」
シャロン「こ、怖ぇ…」
ケンツ 「どうしたってんだ?」
シャロン「さあな。女心はわかんねーよ!」
ケンツ 「なんでお前がわかんねーんだよ?」
[エアロック付き作戦準備室(って何?)]
カチュア「どうして私だけこんなところからスタートなのかしら?」
[メインブリーフィングルーム(ってどこ?)]
ジミー 「…頑張ろうね?」
ペンチ 「もちろんよ! フレッドになんて負けないんだから!!」
ジミー 「あ、あの… キャップ?」
[ブリッジ]
スコット「そうか、ああ、ジミーで最後だ。うん。始めるよ」
ボギー 「フェーズ1終了。これより、フェーズ2に移行します。
カウントダウン開始。60、59、…」
スコット「それにしても、絶対僕にだって出場の権利はあったんだ。
それをクレアやバーツが… どうして僕だけ…」
ボギー 「42、41…」
バーツ <<早くしろ、スコット!!>>
スコット「待ってくれよ! まだカウントダウンの最中なんだ!」
ボギー 「27、26…」
マキ <<ねえ、何やってんの? キャップ!?>>
スコット「だからカウントダウン中なの!」
ボギー 「14、13…」
ケンツ <<キャップ、寝てんじゃねーんだろーな!?>>
スコット「いい加減にしろ! あと10秒あるんだってば!」
ボギー 「…3、2、1、スタート! フェーズ2終了、フェーズ
3へ…」
スコット「へ? あ、スタート!! みんな、スタートだっ!!」
[第一エンジンルーム]
バーツ 「何慌ててんだ、あいつ?」
ロディ 「よぉし、まずはここから出てどう進む!?」
バーツ 「そうだなぁ… ん? 今、ピー、カチャ、って… あっ!」
ロディ 「おい、バーツ! 早く開けろよ!」
バーツ 「ド、ドアが開かねぇんだよ!」
ロディ 「何だって!? ロックは解除されてるぞ?」
バーツ 「知らねぇよ! どうなっちまったんだ?」
ロディ 「おい、スコット! スコット!!」
[ブリッジ]
スコット「…よしわかった。ボギーに聞いてみる。ボギー、二人の
いる部屋、エンジンルームのドアが開かないらしいんだ!」
ボギー 「正常です。他の選手と公平を期すために、ドアを開ける
力が通常の手動開閉時より2.6倍必要となるように、
ドアの開閉圧力を設定してあります」
スコット「今の聞こえたか? そーゆーことだ。何ぃ? ちょっと
待ってくれ、別のコールが…」
[第一エンジンルーム]
ロディ 「そーゆーことだ、って、そんな馬鹿なことがあっていい
のか?」
バーツ 「このーっ! んにゃろーっ! ぐひーっ! ふんのーっ!!」
ロディ 「お、おい、スコット! 2.6倍って、あ、切れた…」
バーツ 「くーッ! はあ、はあ、スコット、何だってぇ?」
ロディ 「これも障害物の一つなんだってさ」
バーツ 「冗談じゃねえよ! ホントは壊れてんじゃねーのか!?」
ロディ 「とにかく開けるしかないんだ! 2.6倍って言っても
二人で開ければ何とかなるはずだ!」
[図書室]
マキ 「ねえ、フレッド、駄目?」
フレッド「うん、開かない」
マキ 「…キャップ!? どーなってんの!?」
<アイキャッチ>
へたり込んでいる、ぐったりロディ。
背中あわせで同じくぐったりクレア。
にっこり笑顔で二人の前を悠々と歩き過ぎていくジミー。
ロディとクレアは顔をあわせてがっくり…
<Bパート>
[第三格納庫]
ケンツ 「な、何だ? 開かねーぞ!?」
シャロン「おいケンツ、オマエいつになったら… え?」
クレア 「何よこんなものぉ!」
ケンツ・シャロン「あーっ!!」
クレア 「行くわよ…! えいっ!!」
ケンツ 「す、すげー」
シャロン「まったくだ」
[メインブリーフィングルーム]
ペンチ 「さあ、行きましょう、ジミー!」
ジミー 「ま、待ってよぉ…!」
[エアロック付き作戦準備室]
カチュア「え? カチッ? シュー? まさか!」
[第一エンジンルーム〜廊下]
ロディ 「も、もう少し、だっ!!」
バーツ 「こ、この、こんちくしょーっ!!」
ロディ 「やった、開いた!」
バーツ 「おっ先にぃ! う、うわっ!!」
ロディ 「おいバーツ、ずるい… な、何だ!」
バーツ 「こ、この、風、は…!?」
ロディ 「息が、い、き、が…!」
[図書室]
フレッド「マキ、どうだった?」
マキ 「これが障害なんだってさ」
フレッド「そうなんだ… じゃあ、開けるしかないよ!」
マキ 「ねえ、フレッド」
フレッド「んぐぐっ! な、何?」
マキ 「なんかさ、今日のフレッド、迫力あるね?」
フレッド「そう? そうかな?」
マキ 「やっぱ、ペンチにいいとこ見せたいの!?」
フレッド「そ、そんなんじゃないよっ! ただ…」
マキ 「ただ、何?」
フレッド「か、関係ないよ、そんなの!」
マキ 「またまたぁ、ま、アタイにゃ関係ないけどさ」
[廊下〜とある部屋]
ロディ 「ぐるしぃ」
バーツ 「ロ、ロディ… こっちだ!」
ロディ 「うわっ! はぁ、はぁ…」
バーツ 「くそっ! おい、スコット!!」
[ブリッジ]
スコット「どうして僕にばっかり文句言うんだ!? ん? 今度は
バーツか。何だ? あ、うん、それも障害だってさ!
あ、待って、クレア達が第一チェックポイントに着いた
みたいだから。じゃ」
[キッチンルーム]
クレア 「ふぅ、すごい向かい風だったわね。で、まずはここね?」
シャロン「早食いとか大食いでもやんのか?」
ケンツ 「じゃあお前の方が不利だな、俺やクレアより」
クレア 「なんか言った!?」
ケンツ 「い、いや、なんでもねえよ…」
スコット<<クレア、聞こえてる?>>
クレア 「ええ、聞こえてるわよ、スコット」
スコット<<それじゃあ目の前のキャベツを千切りにするんだ!>>
ケンツ 「なんだよ! そんなことが障害物なのか?」
シャロン「なんだぁ? んーなの機械でやりゃいージャン!?」
クレア 「なんだ、簡単じゃない!」
スコット<<とにかく、一人3kgの千切りを作れってさ>>
クレア 「さ、3kg、も…?」
ペンチ 「あ、クレア達、もう来てたの!?」
ケンツ 「キャベツの千切り3kg分だってよ!」
ジミー 「そ、そんなに…? 僕…」
フレッド「な、何やってんの、みんな?」
マキ 「嘘っ! 3kgも!?」
シャロン「まだなんも言ってねーのに、なーんでわかんの?」
マキ 「細かいことは言いっこなし! さぁて、腕の見せどころ
かな、クレア?」
[どこかの部屋〜再び廊下]
バーツ 「じゃあロディ、こうしよう! ずっとここにいても埒が
あかねえから、とりあえず出る! いいな?」
ロディ 「でも、この風をどうするんだ?」
バーツ 「それはだなぁ… こうだ!」
ロディ 「う、ううっ、バーツっ!?」
バーツ 「まずはお前が盾になる。次は俺が盾になる。後ろの奴は
前の奴を押して前に進む。20歩毎に交代だ。これなら、
何とかいけるだろ?」
ロディ 「むぐっ、ムググーッ!(やだっ、ヤメローッ!)」
バーツ 「よし、OKだな? それじゃあ行くぜっ!!」
[落書き専用廊下]
ルチーナ「ちょっとどうなってるの!?」
マルロ 「こんかいもぜんぜんでばんがないね? うーんと…」
ルチーナ「ほんと、こんなびじんをほうっておいていったいなんの
おはなしができるってゆーのよ?」
マルロ 「わかんないけど。で、これが…」
ルチーナ「あんたねぇ、できるわけないじゃない! つまりきっと
たいしたおはなしじゃないんだわ、これ!」
マルロ 「それはあたってるけど、やっぱりさくしゃはルチーナや
ぼくのことがきらいなんじゃないかな? あ、ここは…」
ルチーナ「そうよ! ばか! さくしゃのばかぁ!」
マルロ 「そういえばぼくたちここからどこにもいってないね?」
ルチーナ「けっきょくあたしたちはおはなしにかんけいないんだわ!
ならださなきゃいいじゃない!? いいわよさくしゃが
そのきなら。ね、マルロ?」
マルロ 「うんぼくももういいよ。ほら、これがジミーで…」
ルチーナ「マルロ!! あんたあたしのはなしきいてんの!?」
[キッチンルーム]
ロディ 「やっと辿り着いた…」
バーツ 「な、何だぁ? あのキャベツの千切りの山は!?」
ロディ 「スコット、どうなってるんだ?」
スコット<<遅かったな、2人とも。それが第一チェックポイント
通過のための競技なんだ>>
ロディ 「嘘だろ?」
バーツ 「かんべんしてくれよ?」
カチュア「はぁ、はぁ、みんなぁ! あれ、ロディ、みんなは?」
ロディ 「どうやら先に行ってしまったらしい」
バーツ 「それよりすげぇカッコだな、カチュア?」
カチュア「エアロックに閉じ込められたので、思わずオールオーバー
を着込んでしまって…」
バーツ 「ひでぇ競技だな。上には上があるもんだ」
ロディ 「それにしたって、ここまで着てこなくても? これから
キャベツを切らなきゃいけないのに」
カチュア「脱げなくなってしまって… これで包丁を握るのは…」
バーツ 「やめといた方がいい。ん? もうキャベツが残ってない…
よっしゃ! ここはパスだよな、スコット!?」
スコット<<いや、今ボギーから指示が出たんだ。鯖の3枚おろし
に変更しろって>>
ロディ・バーツ「何だってぇっ!?」
[トレーニングルーム]
マキ 「やっぱアタイに向いてるね、この競技!」
ケンツ 「おっさきにぃ!」
フレッド「待てよ、ケンツ!」
ジミー 「ぼ、僕も…」
ペンチ 「フレッド、負けないんだから!」
バーツ 「お、次はここらしいぜ?」
ロディ 「こんなところがあるなんて、知らなかったな?」
シャロン「うひー! そんじゃ、バイビー、お二人さん!」
ロディ 「何だか随分疲れてるなぁ、シャロンのやつ」
バーツ 「で、もしかして、クレア?」
クレア 「そ、そうなの… はぁはぁ、これを、こぐの」
ロディ 「この自転車みたいなやつの、ペダルを…」
バーツ 「なぁクレア、他の連中は行っちまったんだろ? なんで
いつまでもここにいるんだ?」
クレア 「あたしだって行きたいわよぉ! でも、まだ終わらない
んだからしょうがないじゃない!!」
ロディ 「何も泣かなくても…?」
クレア 「誰よ、こんな設定したの! あたしにこんな距離走れる
わけないじゃないっ!!」
ロディ 「ま、俺達とはわけが… げっ!」
バーツ 「何だよビビったのか? げげっ!!」
ロディ・バーツ「に、25km!?」
[キッチンルーム]
カチュア「もう! 私こんなの無理です!」
[ブリッジ]
スコット「みんな調子はどう? って言ってもしょうがないかな。
あーあ、暇だなぁ… 第一、僕が参加してないなんて、
そんなのないよぉ。誕生日の時だって、とても怖い思い
をしたんだから、あれはあれで当然なんだ! それを、
みんなして… ん?」
ボギー 「警告、警告! 後方7時の方向に未確認の機影確認!
グレードマイナス2からプラスマイナス0へ急速接近!」
スコット「何ぃ? おい、みんな、聞いたか!? 戦闘準備だ!」
ボギー 「ただし、現状は競技を続行可能のため、中止しません」
[ナレーション]
スコット「はぁ? こんなときにボギーは何を言っているんだ?
敵が近づいているっていうのに! ヤキが回ったか?」
カチュア「あの、スコットさん…」
スコット「どうしたんだ、カチュア?」
カチュア「駄目です! 私、リタイアします!」
スコット「…。それどころじゃないんだってば! ああ、ロディと
バーツはどうしているんだ? 他のみんなもどこへ…
はっ! まさか、この前のような… いや、そんなこと
ないとは思うけど、みんなで僕をたぶらかそうとしてる
なんてことは… うわっ! やっぱり敵襲だっ! おい、
みんな! やっぱり競争なんかしてる場合じゃないぞ!」
<次回予告>
戦い終わって陽が暮れて
勝利は君の手に!
<エンディング>
「ねばーぎぶあっぷ」夕焼けがやけに綺麗ですね。
<前回の話へ>
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<追加シナリオ集リストページへ>
<「生存確率0.29%」フロントページへ>