<焼けたらやけたで…>

ケンツ 「ん〜? なんかいい匂いがするなぁ?」
ジミー 「あ、ケンツ、ちょうどいいところに」
ケンツ 「ちょうどじゃねーだろ!? なんだよ、これ!?」
ジミー 「だって、葉っぱが多かったから、つい…」
ケンツ 「何もククトにきてわざわざハッパ集めて焼かなくても… ん? まさか、このいい匂いは?」
ジミー 「…(コクリ)」
ケンツ 「そっか! そっか! それで俺にだけ教えてくれたんだな!?」
ジミー 「そういうわけじゃないけど…」
ケンツ 「うんうん、お前ホントにいいやつだなぁ!! で、あとどれ位で焼けるんだ?」
ジミー 「もう少しだと思う…」
マキ  「いい匂いがするねぇ? ケンツ、何か焼いてんの?」
ジミー 「あ、あの、これは…」
ケンツ 「何も焼いてなんかいねーよ! だからあっち行ってろよ!」
マキ  「ムッ! 何だか嫌な言い方だね!?」
ケンツ 「と、とにかくあっち行ってろっての! トゥランファムの整備はしたのかよ!?」
マキ  「そんなのあんたの仕事じゃない!? それよりさぁ…」
ペンチ 「マキぃ! ちょっと手伝ってぇ!」
マキ  「…しょうがないか。でも、アタイの予想が当たってたら… 一つくらい残しといてよね!?」
ケンツ 「へーん、全部俺達で… な、何だよその目はっ!?」
マキ  「みんなに言いつけるよ!? だから、黙っといてあげるから、ね?」
ケンツ 「…わーったよ。残しとけばいいんだろ?」
マキ  「そーゆーこと。じゃね」
ケンツ 「ふぅ… 手強い相手だった。そうだ、俺、これからトゥランファムの整備だから、ジミー、焼けたら呼んでくれよ!」
ジミー 「あぁケンツ… 行っちゃった…」
クレア 「あら? ジミー、落ち葉焼いてるの?」
ジミー 「う、うん」
クレア 「ふぅん、焼いてるのね?」
ジミー 「あ、うん…」
クレア 「食糧箱から勝手に持ち出したんでしょ? 黙っててあげるから、後で内緒で頂戴ね?」
ジミー 「で、でも、これは…」
クレア 「いい? いいわね? じゃあ後で…」
ジミー 「…どうしよう?」
マルロ 「あ、ジミー! なにしてんの!?」
ジミー 「落ち葉を拾って、焼いてるの…」
ルチーナ「でも、なんかいいにおいがするよ?」
ジミー 「そ、それは…」
マルロ 「ねえねえ、ほかになにかやいてるの!?」
ルチーナ「たべものだったらいいねぇ?」
マルロ 「ジミー、ぼくたちにもわけてよ!?」
ジミー 「あの、これは…」
ルチーナ「だめなの?」
マルロ 「だめなの?」
ジミー 「だけど、これは…」
マルロ 「いいよもう! ジミーのケチ! あっちいこ、ルチーナ!」
ルチーナ「ふーんだ! ケチンボジミー!!」
ジミー 「…」
スコット「まずいなぁ…」
ジミー 「…」
スコット「まずいんだよ、ほんとに」
ジミー 「どうしたの…?」
スコット「い、いや、何でもないんだよ… そうだっ!!」
ジミー 「?」
スコット「そうだ、そうそう! これしか方法がない! えいっ!」
ジミー 「あっ! 今、何入れたの…?」
スコット「何でもないよ。さぁ、ジャンジャン焼いてくれたまえ! あははっ!」
ジミー 「…」
シャロン「なんだありゃ…? おいボーシ、そこで何やってんだ?」
ジミー 「えっと… 落ち葉を…」
シャロン「んなの見りゃわかんじゃん! じゃなくて、このいい匂いだよ!」
ジミー 「そ、それは…」
シャロン「いーよいーよ、言わなくてもわーってるって! ちょっと確かめるか?」
ジミー 「ああっ! 棒でつついたら…」
シャロン「いーじゃんちょっとくらい! ケチケチすんなって!」
ジミー 「で、でも… 違うものが出てくるかも…」
ロディ 「あ、いい匂いだな?」
バーツ 「おいジミー、結構いいもん焼いてんのか?」
シャロン「らしいよっと… おっ、これか? ほいっ! …あっ!?」
バーツ 「何だぁ!?」
シャロン「これ、違うジャンか!!」
ロディ 「…これはもちろんジミーのじゃないんだろ?」
ジミー 「う、うん…」
シャロン「こんなの、あんたらじゃなかったらキャップ以外にないジャン?」
バーツ 「…だな」
ロディ 「あいつ、勝手にこんなことを… ちょっと文句言ってくる!」
バーツ 「何言ってんだ? 別にいーんじゃねーか?」
ロディ 「でも、俺達に内緒で勝手にこんなことをしたんだぞ!」
バーツ 「それもそうか。俺っちの分まで燃やされちゃたまんねーからな」
ロディ 「行くぞ、バーツ!」
バーツ 「お、おい、ロディ! …何もそこまで張り切らなくても」
シャロン「ニャハハハっ! 面白そーだからオレもついてこーっと!」
ジミー 「…」
カチュア「ねぇ、ジミー、さっきロディ達がキャップを問い詰めてたけど、何かあったのかしら?」
ジミー 「さぁ…」
カチュア「おやつがどうとかって… あら? この匂いは…」
ジミー 「…もうすぐだから、食べる?」
カチュア「ええ! でも、どうしたの、これ?」
ジミー 「それは…」
フレッド「あ、こんなところにいた! ジミー、何やってんの! 当番じゃない!?」
ジミー 「あ…!」

マキ  「まさか今日のお昼って…」
スコット「これ『だけ』じゃないだろうね?」
ペンチ 「やだぁ、こんなにたくさん食べたら…」
フレッド「ぼ、僕は気にしないよ!」
バーツ 「スコット! さっきの出せ! 食べかけでもかまわねーから!」
シャロン「オレもそっちの方がいーな!?」
マルロ 「うわぁ、あっつーい!」
ルチーナ「でもおいしーい!!」
ケンツ 「何だよ! 昼飯までこれにすることねーだろ!?」
カチュア「ジミー、落ち葉焼きに夢中で食事当番忘れてたみたいで…」
クレア 「あたし、別にこれで構わないけど?」
ロディ 「それにしたって… なぁ?」
ジミー 「と、とにかく… みんなの分も、うまく焼けたと、思うけど…」

 終わり