1998/12/28
<大掃除だよ全員集合!>
バーツ 「ったく、何なんだ?」
ケンツ 「今キャップが艦内放送で言ってたじゃんか? 大掃除だろ!?」
バーツ 「そりゃわかってるって」
ロディ 「やっぱり年末だからじゃないのか? とにかくブリッジへ行こう!」
バーツ 「…」
ケンツ 「お、もうみんな来てるぜ!」
スコット「やあ、みんな。集まってもらったのは他でもない。今日は…」
クレア 「大掃除なんでしょ?」
スコット「えっ!? あれ? 何で知ってるの?」
ジミー 「艦内放送で、そう言ってたけど…」
スコット「そ、そう、そうなんだ! いやぁ、最近みんな掃除をサボり気味だから、ここらできちんとしておかないと年を越せないんじゃないかと…」
ケンツ 「んなことねーよ! 掃除してるって!」
フレッド「そうだよ! お風呂場だってトイレだって、ちゃんと掃除してるよ!?」
シャロン「ケンツは武器ばっーか磨いてるけどな? ンクククッ!!」
ケンツ 「なんだよそれ!? 俺だってちゃんと!」
シャロン「じゃあこの前風呂掃除代わってやったの誰だ? ん? オレだよな?」
ケンツ 「あれは、武器の整備が長引いてたんだよ!」
スコット「ま、まあ、その、だね。ちゃんと掃除していてもいいから、普段見落としがちな場所を掃除していくと…」
カチュア「え? どうしたの、マルロ?」
マルロ 「ねぇ、クリスマスは?」
スコット「えっ!? い、いやぁ、あの…」
ルチーナ「おわっちゃったの?」
スコット「ギクッ! ま、まあ、その…」
バーツ 「こういうことははっきりしといた方がいい。いいか二人とも。クリスマスは、もう終わっちまったんだ…」
ルチーナ「えーっ!? おっきなくまのぬいぐるみは!?」
マルロ 「ぼくもプレゼントおねがいしたのにーっ!!」
バーツ 「ま、来年だな」
マルロ 「そんなーっ!」
ロディ 「お、おい、バーツ、ちょっと言い過ぎじゃないのか?」
ペンチ 「私もそう思います! そうだわ! 今からでも遅くはないんじゃないかしら…」
バーツ 「もうすぐ正月だし、別にやらなくてもいいんじゃねーのか?」
スコット「と、とにかく、そのお正月を気持ち良く迎えるために、今日はみんなで大掃除だ!」
シャロン「しょーがねーな? おいケンツ、どこ掃除する?」
ケンツ 「勝手にやれよな! 俺は自分の部屋を掃除するから」
スコット「あれ、マキは?」
ロディ 「そういえば… どうしたんだ?」
バーツ 「さぁな」
クレア 「ほんと、なんだかおかしいわ、今日のバーツ」
ロディ 「俺もそう思うんだ。でも、理由がわからない」
スコット「もう! 大掃除なんだってば! 作業開始!」
マルロ 「ひどい! おてつだいしたかったのに!」
ルチーナ「スコットおにいちゃんのケチ! あたしだっておそうじくらいできるのに!」
マルロ 「ぼくだってそうだよ! …しょうがないかららくがきしにいこう!」
ルチーナ「サンタさん、こなかったね?」
マルロ 「うん。やっぱり、えんとつがなかったからかなぁ…」
クレア 「マキ、お部屋にもいないのね…」
カチュア「どこへ行ったのかしら? 私、ちょっと探して来ます」
クレア 「そのうち来ると思うから、あたし達だけでもお部屋の掃除を始めましょう?」
カチュア「ええ。掃除場所はここだけじゃないから、手際良くお掃除しなきゃ…」
クレア 「…それにしても」
カチュア「こんなにあったなんて…」
ペンチ 「ねえ、雑巾使い終わったら貸してくれない?」
クレア 「ああっ! 今入っちゃ駄目!」
シャロン「何でだよ!? こっちだってちっとはソージしてんだぞ! ケチケチすんな!」
カチュア「そうじゃなくて…!」
ロディ 「駄目だ!」
ケンツ 「何でだよぉ! 掃除にゃ違いねーだろ!?」
ロディ 「格納庫の掃除は今日の予定に入ってない。それに、まずは自分の部屋の掃除からだ」
フレッド「そうだよ。さ、行こう!」
ケンツ 「じゃあ聞くけど、ロディもバーツも自分のRVちゃんと掃除してんのかよ!?」
ロディ 「そ、そりゃあ… なぁ、バーツ?」
バーツ 「…」
ロディ 「どうしたんだ? やっぱり何かあったのか?」
バーツ 「…なんでもねーよ」
スコット「さぁて、僕は自分の部屋はいつも綺麗にしてるから、各部屋の分の掃除が終わるまで、コーヒーでも飲みながらゆっくりしてようかな… うわっ! ジミー、まだいたの?」
ジミー 「あの…」
スコット「何だい? どうしたんだい?」
ジミー 「あの、その…」
スコット「だからどうしたの? 僕に何か言いたいことがあるのかい?」
ジミー 「…手伝って」
スコット「は?」
ルチーナ「マキおねえちゃん!」
マキ 「あ、二人とも、落書きしに来たの?」
マルロ 「うん! スコットおにいちゃんのわるぐちかこうとおもって!」
マキ 「随分怒ってんだね? どうしたの?」
ルチーナ「あのね、おそうじおてつだいしたかったのにおいだされたの!」
マルロ 「ぼくたちだってちゃんとおてつだいできるのに… マキおねえちゃんはいいの?」
マキ 「あ、アタイ? えへへ、サボってんだ… 艦内放送は聞こえてたけどね」
マルロ 「おねえちゃんサボってんの!?」
ルチーナ「いけないんだーっ!!」
マキ 「そうだね、こんなところで落書きなんかしてちゃいけないね」
ルチーナ「ねえ、これ、サンタさん?」
マキ 「あ、あはは、はずかしいなぁ。アタイ、絵は下手だから」
マルロ 「ううん、これ、サンタさんだよ!」
マキ 「そう見える? アタイの絵の腕前もなかなかのもの、なのかな?」
ルチーナ「でもおひげがちょっとすくない!」
マキ 「えっ? そうかな? それじゃあもう少し書き足してみようかな?」
マルロ 「ねえ、プレゼントは? プレゼントかかないの?」
ルチーナ「あたし、おっきなくまのぬいぐるみ!」
マキ 「ルチーナ、あんたそれもう持ってんじゃないの?」
ルチーナ「もうひとつほしいんだもん! おっきいのかいて!」
マルロ 「じゃあぼくはねぇ」
マキ 「はいはい、書いたげるよ。ん? 掃除サボってるけど… ま、いいか」
ジミー 「…そっち、持って」
スコット「はぁ… なんで僕が盆栽の並べ替えなんかしなくちゃいけないんだ? これなら部屋の掃除をしてた方が…」
ボギー <<警告! 警告!>>
スコット「え? えっ!?」
シャロン「見せろ! 中を見せろって!」
クレア 「カチュア、絶対開けちゃ駄目よっ!!」
カチュア「ええ、わかってるわ!」
ボギー <<敵機影確認。グレード−1から…>>
ペンチ 「えっ?」
カチュア「どうしたのかしら!?」
シャロン「わーっ!! 何だコリャ!?」
クレア 「あっ! あなたたち、見ちゃ駄目っ!!」
ペンチ 「あらら、食べ散らかしたお菓子、すごくたくさん…」
シャロン「ひっでーなぁ? ちゃんと普段から掃除しろよな!?」
クレア 「(あんたに言われたかないわよっ!!)と、とにかく、見られたからには掃除手伝ってもらいますからね!?」
ケンツ 「何やってんだよ、お前ら!? 敵襲だぞ、敵襲!! ロディ達はもう格納庫に行ったんだぜ!?」
シャロン「わーってるよ! 砲座に行きゃいーんだろっ!? でも、ここの掃除手伝ってたら手が空きそうもねーなぁ…(ニヤリ)」
ケンツ 「うわっ! 何だ? どうやったらこんなに食べ散らかせるんだよ!?」
クレア・カチュア「…」
スコット「みんな何やってるんだ!? 早くブリッジに…」
クレア 「もう! お願いだからみんなこっちに来ないでっ!!」
スコット「は? うわっ! ちょっと! 物を投げないで!」
ボギー <<…プラスマイナス0へ急速接近中>>
ルチーナ「わーっ!」
マキ 「えっ? 敵!?」
マルロ 「いたっ!」
マキ 「あ、やだ… ごめん。ひじ、当たっちゃった?」
マルロ 「わーん!! いたいよーっ!!」
マキ 「困ったなぁ… でも、とりあえず、医務室へ連れてかなきゃ!」
スコット<<いいかっ! そんな奴らさっさと片付けて、そのあとちゃんと自分達の部屋も片付けるんだぞ!? うーん、決まった!>>
ロディ <<…ただでさえ年の瀬でせわしないのに。行くぞ、バーツ! …うぇっ!!>>
バーツ 「どうした、ロディ!?」
ロディ <<…バイファムのコクピット、こんなに汚れてたっけ?>>
バーツ 「たまに大掃除なんてやりゃあ、急にいろんなところが目に付くもんさ。お、おいでだぜ!」
フレッド<<兄さん、後ろから一機来てるよっ!!>>
ロディ <<わーっ!!>>
バーツ 「ロディ!」
ロディ <<だ、大丈夫、左足をかすっただけだ>>
バーツ 「ふぅ、おどかすなよ。それよりマキはどうしたんだ!?」
ロディ <<そういえば今日はまだマキの顔みてないな… おっと!>>
バーツ 「あいつ、まだ怒ってんじゃ… 今はそんな時じゃないってのによぉ!?」
スコット<<バーツ、危ない!>>
バーツ 「なにぃ! あっ!!」
ロディ <<バーツ!!>>
マキ <<大丈夫?>>
バーツ 「ああ、助かったぜ」
マキ <<ぼーっと考え事してるからよ。ったく、あの時アタイがいなきゃどうなってたか>>
バーツ 「…それより、随分遅かったな。やっぱ気にしてたのか…?」
マキ <<ち、違うってば! マルロがけがしたから治療してたんじゃない!>>
バーツ 「本当か? マルロは無事なんだな?」
マキ <<ま、まあね…>>
バーツ 「そっか。で、その、なんだ、昨日は悪かったな… サンタクロースなんていない、なんて言っちまって」
マキ <<べ、別に… アタイが子どもっぽいだけ。いないものはいないんでしょ? やっぱしょうがないジャン>>
バーツ 「いやいや、そうでもないぜ? 今日はお前がオレンジ色のサンタクロースに見えたからな」
ロディ <<それじゃあパペットファイターがソリかトナカイってとこだな?>>
バーツ 「げっ! ロディ!」
マキ <<今の話、聞いてたの?>>
ロディ <<聞こえないわけないだろう? そういう時は通信回線をプライベートモードにしなきゃ>>
バーツ・マキ「…」
スコット「さぁ、張り切って大掃除再開だ!!」
ケンツ 「そんじゃ俺は格納庫の掃除でも… な、何だよ!」
マキ 「見たんだって? アタイ達の部屋」
カチュア「そうなの。だから手伝ってもらうしかないわ」
クレア 「スコット、あなたもよ」
スコット「えっ? ぼ、僕が? なんで?」
クレア 「なんでもいいから来るの! ペンチもシャロンもいらっしゃいっ!」
ロディ 「俺達も手伝おうか? なぁ、バーツ?」
バーツ 「だな。そんなに大変だったら…」
クレア・マキ・カチュア「来ないでーっ!!」
ロディ・バーツ「?」
スコット「はぁ。盆栽の片付けの次は女の子の部屋の掃除… 僕は本当にこのジェイナスの艦長なんだろうか?」
終わり